デスクトップPCのDDR3メモリ増設 チップ容量や片面実装・両面実装で迷う

中古デスクトップパソコンのメモリ増設を考えた際、チップ1個あたりの容量の話を聞いちゃったりしたおかげであれこれ気になりだして、どのメモリを買うかなかなか決められなかった時のこと

最終的にメモリ4枚で合計12GBの構成に落ち着いた (2019年2月)

最大容量

今まで使っていたパソコンだと、OSを入れ替えたとしても、本体が物理的に4GBまでしか受け付けない古い機種だったので、搭載できるメモリの最大容量は4GBが上限だった

一方、今回の新しいパソコンはメモリスロットが4つで、増やそうと思えば最大16GBまで増設できる (バッファローの対応検索だと32GBとも書いてある)

メモリ増設をしたパソコンは、以下の投稿に書いたIvy Bridge Core i3搭載機
関連記事:Ivy Bridge Core i3搭載の中古デスクトップパソコンをオークションで買っちゃった

そこまでのメモリ容量が自分には必要なさそうだけど…

搭載済みメモリの仕様に合わせる

買ってすぐの2GBのままだとさすがに物足りなくなりそうなので、4GBのDDR3メモリを1枚追加することになりそう

PCケースを開けて中を見て、搭載済みのメモリが片面実装(片面チップ)か両面実装(両面チップ)か確認して、それに合わせて選ぶことにした

すんなり追加できれば合計6GBで、もし合わなかったら2GBのを外してひとまず4GBにすればいいかなと

片面実装メモリが搭載済みだった

hynixの容量2GBのメモリの写真
搭載されていたのは、こんな感じの片面実装メモリだった
「hynix 1Rx8 PC3-12800-11-12-A1」と、シールに記載されている

中古で買ったので、製造された時からのメモリなのかは分からないけど、とりあえずこれに合わせて片面実装のメモリにすればいいかな、と思ってた

NEC公式で対応メモリを検索したら、推奨されてるメモリがまさに上記のhinix製で、仕様もほぼ同じに見える、ということは、製造時からそのまま搭載されてる物かもしれない
2GBと4GBの2種類が提示されてて、2GBメモリは片面タイプ、4Gメモリは2Rx8で両面タイプっぽい

片面4GBメモリに決めた

いったん決めかけてからも、しばらくあれこれ迷ったものの、最終的には以下のキングストンのDDR3の4GBメモリ(FFP版の方)を購入し、普通に使えた

2015年12月時点でなら、このメモリにしておこうかなと

メーカーの仕様PDF(KVR16N11S8_4.pdf)を見た感じ、片面実装タイプっぽいし、2枚セットに比べて特に割高でもないし (2015年12月5日の購入時点で、アマゾンで2560円だった)

チップあたりの容量を合わせる?

メモリチップ(黒いやつ)1個あたりの容量の話や、その上限に関わる話を初めて耳にして少し不安になった

メモリを2枚以上搭載する際、片面と両面どっちのタイプで揃えるかにこだわっていたけど、それよりも、チップあたりの容量の方が重要な気がしてきた

※結果的に、チップ1個あたりの容量が違うメモリの組み合わせでも大丈夫だった (あくまで自分のパソコンの場合)

搭載済みメモリとの合わせ方

チップ1枚あたりの容量で考えたら、むしろ両面実装でメモリ1枚4GBの方が、元から載ってた2GBと合うんじゃ?なんて迷い始める

  1. 元から搭載されてる片面2GBメモリは、チップ1個が256MB(2Gbit)、それが8個
  2. 最初考えたキングストンの片面4GBメモリは、チップ1個が512MB(4Gbit)、それが8個
  3. CFDとか他メーカーの両面(今は仕様が違うかも)4GBメモリは、チップ1個が256MB(2Gbit)、それが16個

1番と合わせるのなら3番の方が良かったりして?

両面実装だと「思い込んでた」メモリ

※両面実装だとずっと思い込んでたけど、両面タイプじゃなくて片面タイプの可能性の方が今は高いみたい?

以下リンク先の中盤以降、uPD70116さんが言及してくれている
参考:価格.com – 『自作経験無しの初心者です』 CFD W3U1600HQ-4G [DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組] のクチコミ掲示板

3番にあたるのはこんな感じのメモリ(両面実装とは明記していないので今は違うのかも)

心配しすぎかな

両面タイプを使うとなると、今度はバンク数(ランク)やらの上限問題が無いかが気になってくる…心配しすぎかな

さすがに、ここ数年内のパソコンであれば、両面実装メモリを4枚フルに使うのは普通にできちゃうかな、というか、16GBフルに搭載する予定も今のとこないし

そもそも、元から搭載されてる2GBの片面メモリに合わせることを考えなければ、追加購入するメモリは何でも良さそうではある

元の2GBメモリは外しちゃう前提で、CFDの2枚セットにスパッと決めちゃうのが一番だったりして

両面と片面、どっちのタイプが当たるか、買ってみるまで基本的には分かんないっぽいし (後述するように、一部のメモリでは、どっちのタイプか明記していることもある)

メモリについて参考になったページ

現在の主流は片面実装かな

PCワンズさんの説明だと、

今後はDDR3の4ギガバイトメモリで両面16枚仕様のメモリは今後の入荷の見込みも立っておらず

とのことだし、片面4GBにしておいた方が、今後さらに買い足す時がきたら合わせやすいかも
ってことで、やっぱりキングストンのメモリを買っておく?

それに、この通りだとすると、上で挙げてたCFDの人気メモリも2015年現在は片面4GBのが来そうな気がしてきた (通販しか考えてない)

Sandy Bridge世代以降ならまず大丈夫そう

以下のページの表を自分が勘違いさえしてなければ、Sandy Bridgeより新しいIvy Bridge(第三世代Core i)のパソコンなんだし、上のキングストンの片面4GBメモリ(チップ1つあたり512MB=4Gbit)でもいける、はず?
参考:メモリの上限について(お使いのPCのメモリの上限にご注意下さい.) | PCパーツと自作パソコン・組み立てパソコンの専門店 | PCワンズ

以下のページの中段あたりの回答もすごく参考になった
参考:PCワンズ よくある質問と回答 | DDR3-1066/1333の4GBメモリを購入したところ認識されないのですが初期不良でしょうか?

2015年春以降からDDR3-1066や1333規格の4GBメモリでは、高集積化されたメモリチップを採用した製品が増え始めています。この影響で第一世代のCore iシリーズ(CPU型番を表す数値が3桁)の機種で最大メモリ増設容量の8ギガバイトまで増設されたい場合などに、現在販売している殆どのDDR-1066/1333の4ギガバイトのメモリが認識出来なくなっています。これは認識出来るチップ1枚あたりの容量が問題となります。

片面か両面か明記してあるメモリ

たまたま見かけたTeamのメモリに、片面実装チップか両面実装チップか明記されてるモデルがあった

「下位互換でご使用になられる場合や、目安として3~4年前以上前のPCで増設予定の場合は、こちらの両面実装タイプをお選びいただくと相性問題は発生しにくいです。」
このメモリの商品画像に上記の説明もある

自分のパソコンはIvy Bridgeの世代だったから、今回は片面メモリでも良かったとして、そこらへんの世代よりもさらに少し古いパソコンでメモリ増設・交換をする場合は、やっぱり両面メモリを選んでおいた方がより確実っぽいかな

上で参考にしたページでも学んだことだけど、両面実装になってチップの枚数が増える分、チップ一枚​あたりの容量が小さくなるので

キングストンのKVR16N11S8/4を購入

最終的には、途中にも書いたこのキングストンの4GBメモリのフラストレーションフリーパッケージの方を購入した (2016年7月にもう1枚購入、4GBを2枚で合計8GBの構成にした)

このメモリを買ってから、NEC公式でおすすめされてた4GBメモリは「両面」実装タイプっぽいことに気付いちゃったので、このキングストンので本当に大丈夫なのかと、少し不安になってしまった…(結果、大丈夫だった)

高さが低いロープロファイルメモリ

届いた物をみると、高さが19mm程度と低いタイプのメモリだった
ロープロファイルメモリってやつかな
KVR16N11S8/4の写真

上の方で触れた仕様ページ(PDF)にも、高さが低いバージョンの図面らしきものがあったし、やはり今回は低い方が当たった模様

ロープロファイルメモリと通常サイズのメモリの大きさを比較してみた
青色の大きい方が、元々搭載されていた通常サイズのメモリ
ロープロファイルメモリと通常サイズメモリのサイズ比較

ロープロファイルメモリと通常サイズメモリの高さの比較
高さを比べるとこんな感じ

CPUクーラーを交換した時に、高さが低いメモリで良かったと思った
関連記事:CPUファンとメモリの位置関係 CPUクーラー風魔のレビュー

思っていた通り片面実装で、黒いチップが片面に8個のメモリだった
KVR16N11S8/4の裏面の写真
裏面にはチップは無い

2016年7月に追加購入したメモリも同様にロープロファイルで片面実装だった

高さが低くてコンパクトな方が、パソコンに手を加える時に助かることはあるし、せっかくならロープロファイルの個体がまた欲しい、そしてもちろん片面タイプで揃えたい、と思い、同じ商品ページから注文して正解だったかな

同じFFP版を買ったからと言って、必ず同様の個体が当たるとは限らないだろうけど、できるだけ確率は上げたかったのでそうした

問題無く使える

※後々、同じメモリでの2枚で8GB構成に変更した

実際に増設、2GB+4GBの合計6GB構成であっさり起動

パソコンをちょっと操作してみたところ、メモリ容量が増えたことによる大きな感動もないけど(そんなに期待もしていなかった)、問題無く普通に動くのだからそれが一番

上で書いた、チップ1枚当たりの容量で言えば、1番と2番の組み合わせになっちゃったけど、なんの支障も無い

今はメモリがなかなか安い時期だし、同じキングストンのを3枚追加したい気分になってきた…今の自分の用途には16GBなんて絶対必要ないけど

Memtest86+

念のため、memtest86+ 5.01でテストしてみた
エラー0で3周パスして問題無し
参考:Memtest86+ – Advanced Memory Diagnostic Tool

今回は、memtest86+をSDカードに入れて、USBカードリーダーに差し込んでUSB接続した

BIOSのブート順で、USB接続のカードリーダーが一番目に読み込まれるように設定

ただし、順番を変えただけだとmemtest86+が無視されちゃうようで、HDDのWindows8.1が起動しちゃって、今回は上手く行かなかった

BIOSのブートモードを、デフォルトのUEFIからLegacyに変更することでmemtest86+がちゃんと始まった

※Linux関係のLiveUSBで遊ぼうとした時も同様にLegacyにしないと起動できなかった

12GBに増設

2019年2月追記。

4GBが2枚で合計8GB、そこにさらに2GBを2枚追加して合計12GBに増設しちゃった。

片面実装でチップが4個だけのMicronの2GB。こんなメモリをたまたまオークションで見つけて2枚買えちゃったので。チップ1個あたり512MBで綺麗に揃えられるからなんとなく良いかなと思い。

マザーボード上でCPUに近い側から順番に2GB+4GB+2GB+4GBの並びでセットした。

パソコン購入直後に搭載されていたhynixの2GBメモリを引っ張り出してきて、4GB+4GB+2GBの10GB構成も一時期試していた。1チップあたりの容量が違う組み合わせにはなったけど、2GB+4GBで合計6GBにした時と同様に何の支障も無かった。この合計10GBの時点でも充分だった気がしないでもない。

メモリの合計を12GBや10GBに増やす意味はあった。インターネットで調べ物をする時、ブラウザのタブを開きまくって作業していてると、メモリ不足の警告が出ることが合計8GBではたまにあった。10GB以上に増やしてからはそれが無くなった。

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