ファンレス電源の比較まとめ

ファンレス電源や準ファンレス電源について、表にまとめて比較してみた

価格比較サイトでパソコンの電源ユニットをチェックすると、ファンレスかどうかの項目が無いので探しにくいってことで、現行のファンレス・準ファンレス電源の情報を集めて比較した

電源名 タイプ ケーブル 容量 その他
CORSAIR RMx Series 準ファンレス フルモジュラー式 550~1000W 電源負荷率40%以上でファンが回転
CORSAIR SF Series 準ファンレス フルモジュラー式 450~600W 電源負荷によりファンが回転
SilverStone SST-SX600-G 準ファンレス フルモジュラー式 600W 45度以上でファンが回転
SilverStone SST-ST30SF 準ファンレス 普通のケーブル 300W 55度以上でファンが回転
SilverStone SST-NJ520 ファンレス フルモジュラー式 520W 保護回路が充実
SilverStone SX700-LPT 準ファンレス フルモジュラー式 700W 電源負荷率30%以上でファンが回転
SilverStone SX500-LG 準ファンレス フルモジュラー式 500W 41度以上でファンが回転 (V2.0は違う)
玄人志向 KRPW-FL600W/92+ ファンレス 一部脱着可能 600W 4本は直付け
SUPER FLOWER SF-500P14FG ファンレス 一部脱着可能 500W 一部ケーブルが直付け
NOFAN P-500A ファンレス 一部脱着? 500W 多分、一部直付け
CORSAIR RM Series 準ファンレス フルモジュラー式 450~1000W 電源負荷率40%以上でファンが回転
CORSAIR HXi Series 準ファンレス フルモジュラー式 750~1200W 電源負荷率によりファンが回転

(2016年11月20日更新)

CORSAIR RMx Series

RMx550、RMx650、RMx750、RMx850、RMx1000の5タイプ
80PLUS GOLD
サイズは、W150mm×H86mm×D160mm (RMx750より上は、D180mm)

※電源負荷率が40%より小さいときはFanlessモード
※フルモジュラー式
※7年保証

CORSAIR SF Series

SFXサイズだけど変換ブラケットが付属しない

ATXやMicro-ATXのPCケースで利用したい場合、ATX電源変換プレート SS-NATXCP-Bのようなパーツが別途必要かと

SF450とSF600
80PLUS GOLD
サイズは、W125mm×H63.5mm×D100mm

※SF450は電源負荷率90W以上、SF600は120W以上、でそれぞれファンが回転し始める
※フルモジュラーケーブル
※7年保証

SilverStone SST-SX600-G

80PLUS Gold
寸法は、125mm(W)×63.5mm(H)×100mm(D)
フォームファクタSFX (付属のブラケットによるATXへの対応)

※45度以上になると、RPM超静音80mmファンが回転し始める準ファンレス式
※フルモジュラー式なので、全てのケーブルが取り外し可能

SilverStone SST-ST30SF

2016年8月に出たSST-ST30SF-V2は準ファンレス電源ではなくなっているので注意

80PLUS Bronz
寸法は、125mm(W)×63.56mm(H)×100mm(D)
標準SFXフォームファクターで、ATXへの対応アダプタ付属

※内部温度55度以上でファンが回転する準ファンレス式
※ケーブルはプラグイン式ではない

ケーブルが着脱できないことや電源容量を気にしないのであれば、お手頃だし良いかも

こっちの投稿でも触れた
関連記事:静音パソコンを自作

SilverStone SST-NJ520

80PLUS Platinum
寸法は、150mm(W)x86mm(H)x160mm(D)

※完全なファンレス式
※フルモジュラー式
※仕様に記載されている各種保護回路が充実している (同社の他の製品と比べても多いような)
安心感はあるかなと

SilverStone SX700-LPT

SFX-L規格だけど、ATX規格へのブラケットは付属しない

ATXやMicro-ATXサイズとして利用したい場合は、SST-PP08のようなパーツが必要かと

80 PLUS Platinum
寸法は、125mm(W)×63.5mm(H)×130mm(D)

※電源負荷率30%以上(おそらく200W程度)でファンレス動作解除
※フルモジュラーケーブル(フラット)

SilverStone SX500-LG

寸法は、125mm(W)×63.5 mm(H)×130mm(D)
SX700-LPTに近い雰囲気だけど、ATXアダプタブラケットが付属したり、80 PLUS Goldだったり、コネクタの数が少なめだったり、違いはある

※41度以上でファンが回転、ただし、準ファンレス動作をするのはあくまで「SX500-LG V1.0」で、「SX500-LG V2.0」からは最小750RPMでファンが回転する仕様

玄人志向 KRPW-FL600W/92+

80PLUS PLATINUM
サイズは、150x191x86mm

本体サイズが大きめだけど、放熱って意味では安心かも
実際、内部に大型ヒートシンクがあるみたい

※本体直付けのケーブルが4本有り(ATX24ピン等)
プラグインコネクターが5本

SUPER FLOWER SF-500P14FG

80PLUS PLATINUM
寸法は、150(W)x170(D)x86(H)mm

※玄人志向の電源同様、直付けのケーブル有り
マザーボード用、CPU用、PCI EXPRESS用×2、の合計4本 (勘違いしていなければ)
モジュラーケーブルは4本

NOFAN P-500A

NOFAN P-500A
80PLUS GOLD
サイズは、150(W)×86(H)×160(D)mm

※これも完全なプラグイン式では無さそう (英語ページがしんどくてちゃんと読んでない)
※発売されたばかりだからなのか、結構ないいお値段…

CORSAIR RM Series

RM450、RM550、RM650、RM750、RM850、RM1000の6タイプ
80PLUS GOLD
サイズは、W150mm×H86mm×D160mm (RM750より上は、D180mm)

※電源負荷率が40%より小さいときはFanlessモード
※フルモジュラー式
※5年保証

CORSAIR HXi Series

HX750i、HX850i、HX1000i、HX1200iの4タイプ (1200iは1月に発売されたみたい)
80PLUS PLATINUM
寸法は、W150mm×H86mm×D180mm (HX1200iのみ、D200mmっぽい)

※上のRMシリーズ同様、「Zero RPM Fan Mode」により、負荷率が低いとファンレス
※フルモジュラー式
※7年保証

電源に求める条件

現在利用中のファンレス電源は、ケーブル着脱式ではない、完全なファンレスタイプで容量400WのATX電源

もちろん音は発生しないし、2年以上普通に静かに使えているので満足はしている

関連記事:PCケースや電源の交換 デスクトップパソコンを静音化

ケーブルの着脱

この先また電源を買うのなら、できればプラグイン式で、ケーブルの着脱ができる電源にしたい気もする

不要なケーブルがあると、パソコンケース内が窮屈になる(ケースにもよるとして)

パーツ交換等の作業がしにくくなるし、エアフローも悪くなる

準ファンレス?

完全にファンレスなタイプは静音って点では完璧だけど、熱くなりすぎて問題起きないかなって不安がなんとなくはある

どうにも熱くなった時だけはファンが回転して冷却してくれる準ファンレスタイプの方がなんとなく安心感がある

準ファンレスタイプであっても、温度ではなく電力負荷率による判断でファンが回転するタイプだと、この点も自分のパソコン環境では少し心配かも

自分のパソコンの使い方だと、グラフィックボードを使うわけでもなく、HDDを何台も設置するわけでもなく、たいして激しいことはしないので、電力をそんなに食わないはず

そうなると、電力面での負荷は全然かからないので、電源本体が冷やされる機会が一切訪れないこともあるのではないかと (つまり、ファンが回る機会が無い)

※これは心配し過ぎかな
電力負荷が低いのなら、電源の温度自体も別にたいして上がらなさそうではある
そもそも、(準)ファンレスを謳う電源なんだから、そんなにヤワに作られてないかなと

今、電源を選ぶとしたら

とりあえず、一部を除いてどれもなかなかいいお値段がする…

ケーブル着脱の点は、妥協しちゃいたい気分になってくる
でもやっぱりケース内がごちゃごちゃするのは嫌

CORSAIRのRMxシリーズや、SFシリーズのSF600あたりがいいかな

できれば、温度によってファンが回転する準ファンレスを選びたいとは思ってたけど、よくよく考えると、今使っている電源が完全ファンレスタイプだったし、これで2年以上問題無く使えている、それならRMxシリーズでいいかなと

自分のパソコンの使い方や構成だと、全然負荷がかからないと思うので、一度もファンが回転すること無くファンレス同然になりそう

CPUに対応しているかどうか

最新のCPU環境に対応しているかどうかまでは細かく調べていなかった
Haswell対応(Intel第4世代対応)と書かれている電源であれば、まず大丈夫だろうけど

対応状況を調べてみた
SilverStoneやCorsairの製品は、あくまで今回挙げた中での話だけど、全てHaswell対応

以下、SilverStoneとCorsairの公式へのリンク
公式:Haswell_CPU_support.pdf
公式:Haswell compatibility with Corsair power supplies
RMxシリーズは載っていなかったけど、第6世代のSkylakeとZ170マザーボードに対応、と他で書かれていた

どうやら、上記2社以外の電源も、今回の投稿で挙げた物は全てHaswellに対応している模様
メーカーや代理店の仕様ページに書いてあっただけで、自分で確認できたわけじゃないけど

そこまでしなくても、アマゾンとかの製品タイトルにしれっと「Haswell対応」の表記があったりした…

※そもそも、C6ステート、C7ステートっていうのをBIOSで無効にさえすれば、非対応な電源であっても問題無く使えるみたいなので、パソコンが休んでる間の省電力性に多少の違いが出る程度かな

2015年以降に出てくる新世代の規格でパソコンを組むとしたら、念のため、購入直前に再度チェック

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