Xdomain(エックスドメイン)の無料WordPressから、wpXクラウドにサーバー移転(引っ越し)をした
サイトの表示速度測定結果や、体感速度が改善して良かった
この投稿を書いてから半年経った2015年12月現在も契約中
変わらずサクサクで快適に使えてる
目次
大まかな移転の流れ
wpXの移転マニュアルを見れば大体は済むけど、自分用の補足や復習しとく意味も兼ねて、作業手順を記録しておく
参考:マニュアル – WordPressの移転 / WordPress専用の高速クラウドサービス wpX(ダブリューピーエックス)クラウド
移転前状況
独自ドメインはエックスドメインで管理している
今回、移転元となるサーバーもエックスドメインの無料WordPress
より詳しいことは他の投稿に
関連記事:WordPressが速いエックスドメインの無料サーバー
関連記事:wpXクラウドに移転後もメールを使いたい 状況・目的
事前にやっておいた事
プレフィックスを「wp_」に戻す
Acunetix WP Securityで、データーベースのテーブルプレフィックスに変更を加えていたので、移転元でデータベースをエクスポートする前に、「wp_」に戻しておいた
※意味あるのか実際よくわかってないけど、移転マニュアルで以下のように書かれていたので、念のため
<ご注意>テーブルのプレフィックスについて
wpXにおいて、テーブルのプレフィックス(接頭辞)はWordPress標準の「wp_」です。
「wp_」以外をお使いの場合は、予めSQL文に含まれるテーブル名のプレフィックスを「wp_」に変換してインポートしてください。
移転作業が一段落して、問題無くサイトが動いてるのをしばらく確認できたら戻そうかなと
サイトの表示速度測定
せっかくなので、サーバー移転の前後で具体的な数値の変化があるのか知りたいと思い、PageSpeed InsightsやGTmetrixで、事前にサイトの表示速度測定をやっておいた
GTmetrixでの測定結果
なかなかひどいスコアっぽい
※サーバーがわるいのではなく、サイト高速化のための工夫を何もしてないからってのが大きいはず
PageSpeed Insightsの結果はこんな感じ
モバイル速度 61
モバイルユーザーエクスペリエンス 99
PC 72
これらの数値が、サーバー移転して改善するのかどうか…
(移転後の測定結果や感想を、後半に追記した)
プラグインをオフに
バックアッププラグインをなんとなくオフにしておいた
オンのままだと、移転先でなにか不整合が起きるリスクがありそうな気もして怖いし、不安要素はなるべく減らしておきたい
移転完了後も、すぐオンにするのはなんとなく怖かったので、当分保留か、一旦削除するかも
きちんとWordPressの管理画面から削除して、その後にFTP接続でサーバー内を見て、不要なファイルが残ってそうなら削除(素人が勝手にこういう事する方がよっぽど危険…?)
過去のバックアップデータは移転元や他の場所にも残ってはいるし、一度スッキリさせるのもいいかなと
FTPを有効にしておく
普段はFTPでサーバーとファイルをやり取りすることがほとんど無い
無駄にFTP有効設定にしてても不安があるので、サーバーの管理画面で、FTPアカウント設定を無効にしている
これを有効に戻しておかないと、この先の作業でFTPソフトによるファイル転送ができないので忘れない
移転元サーバーでの準備
ここからやっとマニュアルの手順に沿っていく感じ
移転元のエックスドメインのWordPressサーバーでの準備
データベースファイルのバックアップ
エックスドメインのWordPress管理パネルの、データベースのバックアップで、SQLファイルを簡単にエクスポートできる
今回は、圧縮なし(SQLファイル)を選択してOKだった
phpMyAdminにログインして作業する必要も全く無いので、ミスの心配もないし、楽で助かる
FTPでファイル取得
移転元の、.htaccessファイルや、wp-contentフォルダを、FTPソフトから取得して保存しておく
※途中、バックアッププラグインupdraftplusのファイル2つに関して、上書きするか聞かれたけどよく分からないのでスキップした
wpXクラウドに登録
ここでやっとwpXクラウドに登録した
エックスドメインを利用させてもらっていたので、エックスドメイン管理パネルから、連携サービスの申し込みを選んだ
共通の会員IDになるのかと思ってたら、IDはwpXでまた新たに作られた
プロフィールの入力の手間は無くて良かった
サーバー初期IDを決めるのにしばらく迷って時間を使ってしまった…
独自ドメイン運用するので、どんなIDにしようが結局は関係なくなるけど
移転先サーバーでの作業
ここからは、移転先となるwpXクラウドでの作業がメイン
ドメインの追加
ネームサーバーを書き換えるWhois認証によるドメイン追加が一番手っ取り早そうではあるけど、今回、メールを今まで通り使いたいって事情があったので、Whois認証は利用しなかった
Web認証にしておくのが良さそう
実際、移転元のサーバーにhtmlファイルを1個アップするだけであっさり終わった
WordPressのインストール
簡単にWordPressを新規インストールできるのでそれであっさり
WordPressIDは移転元と全く同じIDにしておいた
IDは後々上書きされるから、そんな心配しなくてもいいらしいけど、一応
ここで新規インストールした状態に、準備しておいた各種ファイルを適用していって、移転元と同じ状態に近づけていく
データベースのインポート
wpXクラウドのデーターベースのバックアップで、インポート(復元)を選択
エクスポートしておいたSQLファイルをインポートする
※プレフィックスの変更をしておいたか、改めて確認
.htaccessファイルの編集
.htaccessファイルの内容を、移転元と同じにする
ファイルを直接開かなくても、wpXの管理パネルから、.htaccessの編集で簡単に上書きや追記ができる
“# BEGIN WordPress”~“# END WordPress”の内容は、移転元も移転先も全く同じように見えたけど、一応丸まる上書きした
移転元の管理パネルにも、同様の編集ツールがあったので楽だった
FTPでファイルのアップロード
FTPソフトで、wp-contentフォルダをアップロードして上書きする
エックスドメインの無料WordPressにも、必須のキャッシュプラグインが有るからなのか、wpXクラウドのサーバーにあるのと同じ名前のmu-pluginsフォルダが、準備しておいたwp-contentフォルダ内にもあった
mu-pluginsを上書きするのはなんとなく怖かったので、wp-contentフォルダをそのまま丸ごと上書きはせず、mu-pluginsフォルダだけは除外して、フォルダ・ファイルを転送した
移転元と移転先どちらのmu-pluginsフォルダも、中身は空っぽのようなので、別に気にしなくて大丈夫だったのかも
マニュアルにこのような注意書きがあったので心配だった
<ご注意>
wpXでインストールを行ったWordPressには、当サービスをご利用いただくために必要なプラグインを
[wp-content/mu-plugins]フォルダに予めインストールしております。
ファイルをアップロードされる際など、該当フォルダやフォルダ内にあるデータに対して改変や削除を行わないでください。
移転完了後の確認作業等
以上の作業で、WordPressサイトのデーターは移せた
この時点では、まだ誰もアクセスできない状態
移転元サイトは今まで通り稼働中
hostsファイルを編集
新サイトの動作確認のために、Windowsのhostsファイルを編集する
これによって、自分だけは移転先の新サイトを表示できるようになる
hostsファイルの末尾に、以下のように1行追記する
wpXクラウドサーバーのIPアドレス(半角スペース)ドメイン名
※サーバーのIPアドレスは、管理パネルのサーバー基本情報に書いてある
メモ帳を管理者として開く
WindowsVistaでは、ただ普通にメモ帳で開いても、セキュリティの関係で保存を拒否される
以下、保存の方法
スタートメニュー → プログラム → アクセサリ → メモ帳
メモ帳を右クリックして、「管理者として実行」でメモ帳を開く
メモ帳の左上メニューの、ファイル → 開く
hostsファイルのある場所を指定、hostsファイルを選択して開く
※etcフォルダ内が空っぽで表示される場合は、ファイル名に「hosts」と入力もする
wpXの移転マニュアルの終盤にもかいてあるけど、下記がhostsファイルの場所
C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts
サイトの表示確認
hostsファイル編集後、wpXクラウド側のサイトを表示確認できる(あくまで自分だけ)
移転元と違いがないか、ページを辿りまくる
無料Wordpressの時と違って広告が入らないので、ちゃんと移転先サイトが表示できてると分かる
ページの表示が気持ち速い気がする
無料のと同一仕様のはずなんだけど
※この後、サイトの速度測定をして分かったけど、やっぱたまたまだったぽい
WoredPress管理画面に入る
管理画面入ろうとしたら、データベースを更新してと表示されたので、そのままOKしてデータベース更新成功(少しヒヤヒヤした)
まだログインはできてない
IDとパスワードの入力を要求される
新規インストール時に発行されたパスワード入れちゃったけど、それではだめだった
移転元で使ってたパスワードでOKだった
パスワードも上書きされたってことかな
プラグインの削除や確認等
WordPressに最初必ず入ってるけど不要なプラグインが復活しているので削除
今まで利用していた他のプラグインはちゃんと有効になっている
wpXのキャッシュプラグインはどうなっているのかを確認
wpXクラウドではキャッシュプラグインが必須でオフできず、オンオフの切り替えができるのは、wpXレンタルサーバーだけだった
今一度マニュアルをよく読むと、wpXのクラウドとレンタルサーバーでは、キャッシュプラグインの説明ページの文章が微妙に違った
どっちみちプラグインはオンでいくけど
WordPressのバージョンが、移転元より古かったので、この時点で4.2.2に更新した
さっきの管理画面に入る前のデータベース更新といい、バージョンアップが最近頻繁にあったせいもあってしょうがないのかな
無料サーバー時の広告位置指定用のCSS記述はもう不要なので、フッターから削除
まだサーバーのIPアドレス設定も変えてないから当然だろうけど、この時点では、メール送信関係も問題無し
新旧サーバーの切り替え
ここでやっと新旧サーバーの切り替えに入る
DNS編集
いつもならネームサーバー書き換えだけど、今回はエックスドメインのDNS編集で、Aレコードを書き換える
関連記事:DNSレコードを編集 wpXクラウドに移転後もメールを使いたい
エックスドメインのDNS編集で、何も付いてない普通の、www付き、*付き、この3つの行を編集した
3つそれぞれのIPアドレスを、wpXクラウドの「サーバー」のIPアドレスに書き換える
いじっていいのか少し心配だった、*付きの行も書き換えたけど、メール送信は変わりなくできる模様
いざとなったら、また元のサーバーのIPアドレスに戻せばいいだけ、と自分に言い聞かせた
※メール用の行に記述されているIPアドレスはまた微妙に違う(今回書き換えてはいないけど)
※記入するのは、ネームサーバーのIPアドレスなのか少し迷ったけど、書き換え前の状態も移転元サーバーのIPアドレスだったから、サーバーそのもののIPアドレスでいいのかなと
移転元を確認
移転元に何か影響が出て、トラブルが発生してても困るので、そっちを一度確認したくなった
今度は移転元(旧サーバー)を確実に表示確認できるように、hostsファイルを再編集
移転元も、ちゃんとアクセスして表示できるのが確認できた(無料サーバー用の広告が表示されてるので判断できる)
移転元のメールフォームからも変わらずメール送信できた
これなら今のところ、新旧どちらにアクセスが行ったとしても大丈夫そうと安心する
ってことで一段落したので、hostsファイルの追記部分を削除して、最初の状態に戻す
確実に新サーバーにアクセスできてる?
ネームサーバーの書き換えによる、新旧サーバーの切り替えと違って、DNS編集直後から、移転先の新しいサーバーに確実にアクセスできてるような気がする
サーバー移転時にある、移転元と移転先のどっちにアクセスされるかしばらく分からない状態ってのが無さそうな
※移転元でまだ作業したいことがでてきたら、Windowsのhostsファイルをまた編集する(表示確認の時と同じ)
移転前サーバーに戻したくなったら
もしも、移転元のサーバーでのサイト運営に戻したくなったら(色々と更新しちゃった後で)
移転元のWordPressを一旦初期化して、今回の移転作業同様にやればいいのかな
今回同様に、新規インストール状態にデータベースをインポートしたりファイルをアップロードしていく方法で
データベースもインポートで上書きしてくれるみたいだし
※今回は、ネームサーバー変更をしない方法を取ったので、DNS編集のIPアドレスを書き換えたって点は注意
今回書き換えた部分を、元のサーバーのIPアドレスに戻すだけってのを忘れない
その他の設定メモ
サーバー移転終了後、落ち着いたら設定したい事
- FTP設定をオフにする
また当分FTP接続をしないようなら、FTP設定をオフにしておく - メールの確認
DNS編集による移転をしたけど、ちゃんと今まで通りメール送受信ができるか確認 - プレフィックスを戻す
データーベースのテーブルプレフィックスを、移転前と同じものにでもまた変えておく
Acunetix WP Securityでまた変更する - mod_pagespeedをオンにする
無料サーバーでは利用できなかったこの機能で、表示速度がどの程度変わるのか、または変わらないのか、興味がある
mod_pagespeedの有り無しでそれぞれ速度測定もしたい
ダッシュボードのSSL有効化
数時間様子見した後、管理ツール(ダッシュボード)のSSL設定を有効化した
ブラウザで警告が表示されるけど、例外としてOKする
SSL設定直後はダッシュボードに入れず404ページが出ちゃう
SSLアクセスが可能になるまで、最大15分程度かかるとのことなので、時間をあけたらちゃんとアクセスできた
wpXクラウドでのサイトの表示速度測定
mod_pagespeed設定オフで測定
wpXへの移転作業完了後の、サイトの表示速度測定
mod_pagespeed設定はオフのままで試した
GTmetrixでのwpXクラウド測定結果
誤差の範囲ってやつなんだろうけど、無料サーバーの時よりスコアが微妙に落ちてる
体感でのページ表示速度は速くなった気がしないんでもないんだけど
リクエストの数が1つ減ってるのは、無料広告が消えたからかな?
今までの無料サーバーが、有料のwpXと同一仕様とは聞いてたから、そんなに驚きがなかった
関連記事:エックスサーバー社長ブログによると、広告が入るだけで性能は有料のwpxと同じ
PageSpeed Insightsでの測定結果は、無料サーバーの時とほぼ変わらず
mod_pagespeed設定オンで測定
移転しようと思った理由の1つでもあるmod_pagespeedをついにオンにして測定
GTmetrixの測定結果は劇的に変わった
ページサイズやリクエストの数も減ってる
PageSpeed Insightsでは、モバイル速度が少しアップして65になった程度の変化ではあるけど
モバイル速度のスコアが赤色じゃなく黄色になっただけでも結構改善したってことかな
※後日測定したら、モバイル速度76、モバイルUX99、PC89、だったので、やっぱりかなり違うかも
wpXクラウドとmod_pagespeed設定の感想
移転して良かった
体感でのページ表示速度も明らかに変わった、違いを感じる
これは自信を持って言える
mod_pagespeed込みではあるけど、wpXクラウドに移転して良かったと思えた
mod_pagespeedを使った人の感想ブログとかを事前にチェックした時の感じだと、ほとんど体感差はなかったって評判が多かったので、正直期待はあまりしてなかった
デメリットは感じなかった
画像が劣化する場合もあるとか、CSS編集がすぐ反映されない場合もあるとか、デメリットもいくつかあるみたいだけど、CSS編集したい時は一時的にmod_pagespeedを設定オフにすれば大丈夫みたいだし、画像も別に気にならなかった(元々、扱う画像の質が低いってのもあるかもだけど…)
サーバーのCPU性能が低いとmod_pagespeedは逆効果になりうるって話もみたけど、wpXのサーバーなら問題無いってことね
少なくとも自分のサイトでは、数値上の改善だけじゃなく、体感速度もアップしたし、使う価値があると思った
サーバー強化
サーバー強化のお知らせがあった
2015年6月以降、順次実施されるみたい
最新サーバー機器への交換・基盤システムの高速化によるサーバー大幅増強のお知らせ
■強化内容
・最新CPUへの変更によるCPU性能の向上
・搭載メモリの大幅強化
・HDDからSSDストライピング構成への変更によるディスクI/O速度の向上
・基盤システムの高速化
ますます速度アップしちゃうのかと期待してしまう
サーバー強化実施後、明らかにパワーアップしたと感じられたら、また測定やってみようかな